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新人アニメーター寮/設立の経緯

 20代のアニメーターの平均月収は9万円余り。(※1)仕事は厳しく、残業、休日出勤が、多々発生する現場にも関わらず、収入が極端に少ない理由は、多くの場合、アニメーターは作画の枚数単価による出来高制(※2)で雇用されており、作画のスピードが早くなり、たくさんの枚数描けて、それなりの収入を得られるアニメーターに育つまでに、時間がかかるためです。

 また、多くのアニメスタジオが東京に集中しており、(※特に杉並区、練馬区が多い)地方から上京している新人アニメーターにとって、月々の家賃は大きな負担となっています。(収入が少ないのに、都内の高い家賃を支払わなければ生活出来ない、という状況です。)

 アニメーター支援機構では、この問題に対して、新人アニメーターが(水道代光熱費込み)月額3万円以下で暮らす事ができ、会社の枠を超えた交流や、ベテランアニメーターによる、絵や作画の技術支援が受けられる寮、【新人アニメーター寮】の開設をしました!



※1) 日本アニメーター・演出家協会が2009年に発表した実態調査(728人回答)によると、20代のアニメーターの平均月収は9万円余り。年収だと約110万円。

※2) TVシリーズの場合、動画の枚数単価は1枚200円程度(元請の場合)。1ヶ月に300枚描いて、300枚×200円で、月収6万円。新人が300枚描くのは結構大変…。そこそこ稼げるようになるには、(個人差はありますが)通常3年程度かかります。この事から【新人アニメーター寮】では、「入社3年目までの新人アニメーター」を入寮対象者としています。
©新人アニメーター寮 2014